ノーザンテリトリーの独特な風景は、世界中のスクリーンで注目を浴びています。トップエンドからレッドセンター、アーネムランドまで、ノーザンテリトリーの魅力的な風景は、テレビ番組や映画、ドキュメンタリーでも取り上げられています。
クラシック映画ファンからもアウトドア冒険家からも喝采を浴びる、ノーザンテリトリー!ゆかりの地をノーザンテリトリーで巡り、お気に入りの作品の世界を辿るアドベンチャーに出かけませんか。スクリーンで見た場所を訪ね、ご自身でノーザンテリトリーのアドベンチャーを実体験する旅にご案内します。
ノーザンテリトリーで撮影された人気のテレビ番組や映画のガイドをお楽しみください。
「テリトリー~荒野の覇者~」(Territory)(2024年)
「テリトリー ~荒野の覇者~(Territory)」は、ノーザンテリトリーで撮影された史上最大の作品です。
2024年10月からNetflixで配信されているこの壮大なドラマシリーズは、トップエンドの様々な場所で撮影されました。ドラマチックな自然の風景が画面を彩り、このドラマを観るだけで本物の冒険の興奮を体感できます。また、個性的なキャラクターたちからも目が離せません。本シリーズは『イエローストーン』と『マクローズ・ドーターズ』が一つになり、さらに『ソンズ・オブ・アナキー』の影響を受けたような内容に仕上がっています。アクション満載の全6話を通じて、牧場での人々の生きざまとドラマが展開し、刺激的なフィナーレを迎えます。
ノーザンテリトリーの荒涼としたシーンでは、複数の国を合わせたよりも広大な牧場が登場します。壮大な渓谷が滝によって切り裂かれ、曲がりくねった川が大規模な牛の群れに生命を与えています。モンスーン林や、鳥類であふれる氾濫原も広がっています。実在する牧場に滞在すれば、Netflixシリーズで描かれているアウトバックのキャラクターたちと出会うこともできます。このドラマに登場する牛飼いや女性たちの日常そのものを体験することもできるのです!
ぜひ訪問したいトップエンドの名所は、次のとおりです。
- ベリースプリングス自然公園(Berry Springs Nature Park) – ダーウィンから1時間足らずの緑豊かな森に囲まれた、泉が豊富な水をたたえる天然のプール
- ホーク ドリーミング ウィルダネス ロッジ(Hawk Dreaming Wilderness Lodge) – カカドゥ国立公園の中心に滞在し、キャノンヒルのロックアートサイトを特別見学
- イースト・アリゲーター川とケーヒル・クロッシング(Cahills Crossing) – 高所の展望スポットから野生のワニを観察
- クラブクローアイランド・リゾート(Crab Claw Island Resort) – ダーウィンからヘリコプターでパブ巡り
- リッチフィールド国立公園 – ワンギ滝、フローレンス滝、ブーレイ・ロックホール(Buley Rockhole)でスイミング
スマホやPCで「テリトリー」を見るだけでなく、太陽が降り注ぐノーザンテリトリーのアドベンチャーをご自身で体感してください。冒険心を(それから水着も!)詰め込んで、本物のテリトリーを体験しましょう。
「クロコダイル・ダンディー」(Crocodile Dundee)(1988年)
「クロコダイル・ダンディー」は、史上最も人気のオーストラリア映画です。
このコメディ映画では、ポール・ホーガンがミック・ダンディ役を演じます。ダンディはウィットに富んだワイルドなワニ使いで、荒野で鍛えられた伝説の英雄です。物語はノーザンテリトリーで展開し、ジャーナリストのスー・チャールトンが伝説的なミハエル・J・“クロコダイル”・ダンディにインタビューするためにノーザンテリトリーに向かいます。ダンディは、塩水ワニに襲われた結果片足を失い、何百キロも這って安全な場所にたどり着いたと誤って報じられた人物だったのです。
ミック・ダンディはフィクションではなく、レザーをまとった彼の姿は、実在の人物ロッド・アンセルにインスパイアされたものです。アンセルは、1977年にテリトリーのアウトバックでほぼ無補給の状態で56日間も孤立した牧場主であり、バッファローの猟師でした。
この映画は、オーストラリアの象徴的な要素が詰まった作品です。バッファローとの遭遇、ヘビ、アボリジナルの儀式、そしてもちろんワニが登場します。広大な景観や素晴らしい風景は非常にエキゾチックに見えますが、実際には広大なカカドゥ国立公園からのものです。ミック・ダンディを魅了したバッファローのチャーリーを覚えていますか?アデレード・リバー・イン・ツーリストパークへ行けば今でも剥製になったチャーリーと出会うことができます。
「プリシラ」(The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert)(1994年)
ヒューゴ・ウィービングとガイ・ピアース主演映画「プリシラ」。オーストラリアのアウトバックからアリススプリングスまでの奇想天外でドラマチックな旅を辿ります。
アリススプリングスで公演をしようとオーストラリア横断の旅に出るのは、ドラァグクイーンのミッチ・デル・ブラとフェリシア・ジョリーグッドフェロー、それにトランスジェンダーのバーナデット・バッセンジャー。道中、3人はキングス・キャニオンに立ち寄り、思い出に残る場面を残します。
アル・クラークが製作し、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した「プリシラ」は、ノーザンテリトリーの荒々しい砂漠の景観が見もので、レッドセンターの神秘的な地形に目を向けた作品です。ミュージカル版も2006年に公開されました。
「マンイーター」(Rogue)(2007年)
マニアックな人気を集めるこの「巨大ワニ」ホラー映画は、「ウルフクリーク 猟奇殺人谷」に続くグレッグ・マクリーン監督作品。カカドゥ国立公園でリバークルーズツアーをしていた小型船が遭難すると、観光客たちは体長8メートルの人食いワニに狙われていることに気づきます!
本作品の出演者として、ラダ・ミッチェル、サム・ワーシントン、ジョン・ジャラット、ミア・ワシコウスカといったオーストラリアのスターが勢揃い。撮影は、イエローウォーター・ビラボン、キャサリン渓谷、アーネムランドなどで行われました。
「スィートハート(Sweetheart)」と呼ばれる実在のワニ(ノーザンテリトリー博物館・美術館(MAGNT)で会えます)の話に基づいてはいますが、劇中のワニは映画の演出効果のために極端に誇張されていますので安心してください(ただしトップエンドでは常にクロコに注意(Be Crocwise)すべきです!)。
この映画は2007年に公開された2本の巨大ワニ映画作品のうち、より優れた作品として記憶されています。もう1本は「ブラック・ウォーター」ですが、主にシドニー周辺で撮影されました。
「オーストラリア」(Australia)(2008年)
バズ・ラーマン脚本・監督の大ヒット作品「オーストラリア」は、英国の貴婦人サラ・アシュリー(ニコール・キッドマン)とオーストラリアのカウボーイ、ドローバー(ヒュー・ジャックマン)のロマンスストーリーを描いています。本作品のロケ地は、ノーザンテリトリー、西オーストラリア州、クイーンズランド州です。ダーウィンでは、撮影隊はストークスヒル・ワーフ(Stokes Hill Wharf)とダーウィン・ハーバーの一部を貸し切ることが許されました。
地元の人たちが毎日集まっては撮影の様子を見学し、思い出深いオフショットの場面も数々生まれました。ジャックマンは散策中に先住民の女性を温かくハグし、キッドマンは地元の人たちと交流しながら質問にも快く答えていました。キッドマンはさらに、撮影が終了するとノーザンテリトリーの人たちに公開の礼状を書き、ダーウィンで過ごした時間がどれだけ楽しかったかを伝えました。
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「サムソンとデリラ」(Samson and Delilah)(2009年)
ノーザンテリトリー出身の俳優ローワン・マクナマラとマリッサ・ギブソンが初主演した「サムソンとデリラ」は、村を出た先住民の男女ティーンエイジャーの初恋を描いたものです。
この映画は、アリス・スプリングス出身のウォーウィック・ソーントン監督によって制作され、アリス・スプリングス周辺で全編撮影されました。サムソンとデリラが住む孤立したコミュニティは、アリス・スプリングスの西約45キロメートルに位置する、廃墟となったアボリジニの集落「ジェイ・クリーク」です。
遠隔地の先住民コミュニティが抱える薬物依存、虐待や育児放棄、複雑な政治といった問題を鋭く描く意欲作です。
「サムソンとデリラ」はソーントンのデビュー作となりました。自分の知る世界を率直に描いたとソーントンは言います。
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映画の主役は、ガソリン中毒に陥り、耳が聞こえない14歳の少年サムソン。先住民コミュニティの粗末な小屋に住んでいます。祖母と暮らす少女デリラに恋をしています。2人の少年少女は、悲劇に見舞われた後に、コミュニティから飛び出して厳しい外の世界で生き抜こうとします。
I set out just to make a really important film to my mob – a teenage love story and something really close to my heart.
「Last Cab to Darwin」(ダーウィンへの最後のタクシー)(2015年)
「Last Cab to Darwin」は、末期の胃がんに冒されていると知ったブロークン・ヒル在住の男性マックス・ベルの実話に基づく映画です。マックスは、病院で死を待つのではなく、オーストラリア中央部を3,000km旅してダーウィンまで行くことを決意。そこでなら、終末期患者の権利法が成立し、安楽死が合法化されたからです。
その壮大な旅の交通手段は、仕事で運転してきたタクシー。その中でアウトバックの奇妙な世界を体験します。ダーウィンへの途上、ノーザンテリトリーを代表する場所に立ち寄ります。アリススプリングスを訪れ、テナント・クリークでガソリンを入れ、デーリー・ウォーターズ・パブ(Daly Waters Pub)で一泊し、ベリースプリングスのプールで泳いでくつろぎます。
この映画は、死と受容について探求する作品です。舞台となった、苛酷で荒涼とした地形は、そのテーマの反映といえます。
しかし、作品のテーマを表すドライブと同じく、マックス・ベルを包み込む風景は疑いようもなく美しく穏やかで、尊厳ある死という主人公の最後の願いがそこに映し出されています。
「スウィート・カントリー」(Sweet Country)(2017年)
ウォーウィック・ソーントンが監督し、1929年を舞台にしたこの西部劇のタイトルは皮肉を含んでいます。ユーモアが見られる一方で、映画は中央オーストラリアにおけるヨーロッパ系開拓者と先住民との対立を不穏な形で切り取った作品となっています。
先住民男性サムの物語を中心に展開。牧場の使用人として働いていたサムは、酒に酔った粗暴な白人を自己防衛のために殺めてしまい逃走します。サムは妻を連れて逃げますが、法の執行者たちは殺人罪で吊るし首にしようとブッシュを捜索します。
「スウィート・カントリー」はノーザンテリトリー生まれのスティーヴン・マクレガーが脚本を共同執筆し、全編がノーザンテリトリーで撮影されました。中央オーストラリアの美しい地形、特にオオラミナ・ステーション、シンプソンズ・ギャップ、トレフィーナ渓谷といった絶景が広がります。
本作品は、名誉あるオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞オリジナル脚本賞、撮影賞など、数々の賞を受賞しています。
「Top End Wedding」(トップエンド・ウェディング)(2019年)
「Top End Wedding」は、ミランダ・タプセルの共同脚本・主演により、ノーザンテリトリーで撮影された最新の映画作品です。
この陽気で心温まるロマンチックコメディは、シドニー出身の弁護士ローレン(ミランダ・タプセル)と婚約者のネッド(英国人俳優グウィリム・リー)が、友人や家族に囲まれてトップエンドで夢の結婚式を開こうとする物語を描いています。
2人はトップエンドを旅して、行方不明中のローレンの母親を探します。結婚式を予定通りに進めるには、ダーウィン、キャサリン、カカドゥ国立公園、ティウィ諸島をたった10日間で捜索しなければなりません。
旅を通じて、ローレンとネッドはノーザンテリトリーの地形がもたらす野生の美を堪能し、その道中で奇抜な地元の人たちと出会いながら満たされた思いを感じます。
Top End Wedding (2019)
Top End Wedding, co-written by and starring Miranda Tapsell, is the latest movie filmed in the Northern Territory.
This hilarious and heart-warming romantic comedy tells the story of a successful lawyer from Sydney named Lauren (Miranda Tapsell) and her fiancé Ned (British actor Gwilym Lee) as they attempt to fulfil their dream wedding in the Top End, surrounded by friends and family.
The film follows the couple as they travel the Top End searching for Lauren’s mother who’s gone AWOL. They have just 10 days to search through Darwin, Katherine, Kakadu National Park and the Tiwi Islands so the wedding can proceed as planned.
Throughout their travels, Lauren and Ned find fulfilment in the wild beauty of the Northern Territory’s landscapes, and the quirky local characters they meet along the way.
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