ノーザンテリトリーで一日を過ごして火照った体を癒すには、プールやウォーターホール、ビーチでひと泳ぎするのが一番です。隠れた遊泳スポットがいくつもあることにきっと驚くことでしょう。遊泳スポットはなんと砂漠にもあります。
ノーザンテリトリーでのやるべき事リストに入れておくべきことがあるとすれば、それは天然のウォーターホールを見つけ、自然の中で泳ぐことです。トップエンドから中央オーストラリアの乾燥した地域まで、きらめくウォーターホールがいたる所にあります。
トップエンドでは、ビーチがお好みの方もいらっしゃるかもしれません。暑い日には、やわらかい砂と冷たい水に引き寄せられることでしょう。最寄りの監視員付きビーチを見つけて水遊びを楽しんでください。
自然の中で泳ぐことに抵抗がある方もご安心ください。ノーザンテリトリー内にはたくさんのプールがあります。子供たちをダーウィンのウォーター・パークに連れて行ったり、キャサリンやテナント・クリークのキャラバン・パークやホテルにあるプールで泳いだり、アリススプリングスのホテルのプールでシンプルに「スイムアップ・バー」を楽しんだりできます。
ノーザンテリトリーでの遊泳のルールはわかりやすいものとなっています。すべての標識を守り、あなたとご家族の安全を守りましょう。
アリススプリングスと周辺での遊泳
砂漠の真ん中にひっそりとたたずむこの町には、ホテルのプール以外にも泳げる場所がたくさんあることに驚かれるかもしれません。イースト・マクドネル山脈とウェスト・マクドネル山脈の連なる岩の多い地形により、水遊びに最適で、アクセスしやすく爽やかなウォーターホールがたくさん形成されました。
アリススプリングス中心業務地区(CBD)
アリススプリングスの町の中では、アリススプリングス・アクアティック・アンド・レジャー・センター(Alice Springs Aquatic and Leisure Centre)で泳ぐことができます。屋内温水プール、スパ、バリアフリー対応のプール、レイジーリバー、2つのウォータースライダーを完備し、暑い日も寒い日も、誰もが水泳を楽しめます。キオスクやカフェ、無料のバーベキューもあり、一日を快適にお過ごしいただけます。
アリススプリングスには他にもプールがありますが、ホテルに併設されているので、利用するには宿泊する必要があります。中でも一番のおすすめは、クラウンプラザ・アリススプリングス・ラセターズ・ホテル(Crowne Plaza Alice Springs Lasseters Hotel)のプールと「スイムアップ・バー」、ビッグフォー・マクドネル・レンジ・ホリデー・パーク(BIG4 MacDonnell Range Holiday Park)のプールとウォータースライダーです。
ジョリジャ・ウエストマクドネル国立公園(Tjoritja West MacDonnell National Park)
ウェスト・マクドネル国立公園(West MacDonnell National Park)内には、数多くのリフレッシュに最適な天然のウォーターホールがあります。安全のために、現地の標識に従ってください。
レッドバンク渓谷は、アリススプリングスの西156kmに位置し、ソンダー山のふもとにあるレッド・センター・ウェイ(Red Centre Way)沿いで人気スポットです。この渓谷の水は非常に冷たいことで知られていますのでご注意ください。可能であれば棒状の浮き具やベッド型浮き輪など何か浮いていられる遊具を持参して泳ぐようにしましょう。
町の方向へ戻ったところにあるグレン・ヘレン峡谷とオーミストン渓谷は、どちらも大きな珪岩の崖に囲まれた恒久的なウォーターホールです。グレン・ヘレンには、貴重な渡り鳥が生息しているので、泳いだ後は双眼鏡を片手にバードウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
エレリー・クリーク・ビッグ・ホール(Ellery Creek Big Hole)は、ウェスト・マクドネル山脈沿いの天然のウォーターホールの中でも最もアクセスしやすい場所にあります。このウォーターホールは車椅子でのアクセスも可能です。
同じくレッド・センター・ウェイ(the Red Centre Way)沿いにあるシンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)とサーペンタイン渓谷は、大雨の後の様子が魅力的ですが、神聖な場所なので泳ぐことはできません。
イースト・マクドネル国立公園(East MacDonnell National Park)
イースト・マクドネル国立公園(East MacDonnell National Park)には、壮大な天然のウォーターホールもあります。トレフィナ渓谷や近くのジョン・ヘイズ・ロック・ホール(John Hayes Rock Hole)は、雨の後の遊泳に最適な季節限定のウォーターホールです。どちらも砂利道なので4WDでのアクセスとなり、ジョン・ヘイズ・ロック・ホール(John Hayes Rock Hole)にたどり着くには奥地でのハイキングも必要です。ブッシュ・キャンプグランドは両方の場所にあります。
ロス・リバー・リゾート(Ross River Resort)は、遊泳に最適なスポットですが、プールのご利用は宿泊ゲストのみとなります。
ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)
ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)内での遊泳に関しては、この地域の天然のウォーターホールは泳ぐのに安全ではないため、宿泊施設に限定されます。エアーズロック・リゾート(Ayers Rock Resort)とエアーズロック・キャンプグランド(Ayers Rock Campground)を含む8つのホテルでは、それぞれ専用のプールをご利用いただけます。また、エミュー・ウォーク・アパートメント(Emu Walk Apartments)のゲストは、デザート・ガーデンズ・ホテル(Desert Gardens Hotel)のプールをご利用いただけます。
キングス・キャニオン/ワタルカ国立公園(Watarrka National Park)
キングス・キャニオン/ワタルカ国立公園(Watarrka National Park)には、泳ぐのに安全な天然のウォーターホールはありません。キングス・クリーク・ステーション(Kings Creek Station)やキングス・キャニオン・リゾート(Kings Canyon Resort)に宿泊する場合は、プールがあります。
テナント・クリークでひと泳ぎ
テナント・クリークでの遊泳は珍しいかもしれませんが、ぜひチェックしてみてください。
テナントクリークのすぐ北にある ティンクカリ(Tingkkarli)湖/(メアリー・アン湖)は、遊泳やカヌーに十分な大きさです。町から自転車道に沿って進んだところにあります。ピクニックやバーベキューをお楽しみください。
ダベンポート山脈国立公園(Davenport Ranges National Park)の町から遠く離れたところには、オールド・ポリス・ステーション・ウォーターホール(Old Police Station Waterhole)があります。テナント・クリークに一番近い恒久の泳げるウォーターホールで、キャンプを設営して静かで落ち着いた雰囲気を満喫できます。
町内にあるテナント・クリーク・キャラバン・パーク(Tennant Creek Caravan Park)、アウトバック・キャラバン・パーク(Outback Caravan Park)や、テナント・クリーク買いにあるスリーウェイズ・ロードハウス(Threeways Roadhouse)、ワイクリフ・ウェル・キャラバン・パーク(Wycliffe Well Caravan Park)には、プールがあります。
キャサリンで涼む
キャサリン
キャサリン内のキャサリン・ホット・スプリングス(Katherine Hot Springs)は、キャサリン川のほとりにあり、透明な水のプールが連なっています。階段やスロープ、プールに入りやすいようにしたスポットなどがあり、簡単にアクセスできるようになっています。ピクニックやバーベキューをしたり、近くのウォーキング・トラックで景色を見たりして楽しめます。
ニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)
キャサリン川の水辺は遊泳には安全ではありませんが、キャサリン渓谷を含むニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)内には、雨期には滝や天然のウォーターホールを利用できる場所がたくさんあります。
エディス滝は、人気のスポットの1つで、下のプールと上のプールのどちらからでも見事な滝を眺めたり、連なっているさまざまなプールの中から遊泳スポットを選んだりすることができます。ハイキングがお好きなら、クリスタル滝(Crystal Falls)、スイートウォーター・プール(Sweetwater Pool)、サンディ・キャンプ・プール(Sandy Camp Pool)、エディス・リバー・クロッシング(Edith River Crossing)、17マイル滝(17 Mile Falls)、ビドルコム・カスケード(Biddlecombe Cascades)、ノーザン・ロックホール(Northern Rockhole)など、62km続くジャビュラ・トレイル(Jatbula Trail)にあるスイミング・ホールをぜひチェックしてみてください。トレイルに入場できる人数は限られているので、出発前には許可証と承認が必要です。
マタランカ
キャサリンから60km南にはマタランカの町があります。この牧歌的な町は、小説『We of the Never Never』で有名になりました。マタランカ・サーマル・プール(Mataranka Thermal Pool)、レインボー・スプリングス(Rainbow Springs)、そして町の中心からわずか2kmの所にあるビター・スプリングス(Bitter Springs)はどれも温泉を利用したプールで、いつでもリラックスして泳ぐことができます。年間を通してオープンしていますが、雨期にはビジターの安全のために短期間閉鎖されます。
リッチフィールドでのんびり過ごす
リッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)は、1つの公園内でさまざまな遊泳スポットにアクセスしたい場合に最適です。リッチフィールドには、ワンギ滝(Wangi Falls)、ブーレイ・ロックホール(Buley Rockhole)、フローレンス滝(Wangi Falls)、ウォーカー・クリーク(Walker Creek)、チャイネラ滝(Tjaynera Falls)/サンディ・クリーク・キャンプグランド(Sandy Creek Campground)など、数多くのオプションがあります。乾期には、これらの場所やその付近のほとんどの場所でキャンプができ、遊泳も可能です。フローレンス滝(Florence Falls)は、1年中オープンしており、ブーレイ・ロックホール(Buley Rockhole)も1年中ほとんどの間オープンしています。
アーネムでの水遊び
カカドゥ郊外では、グローテ・アイランド・ロッジ(Groote Eylandt Lodge)やバヌバヌ・ビーチ・リトリート(Banubanu Beach Retreat)がリラックスして泳ぐのにおすすめの場所です。どちらも美しいプールがあり、素晴らしい環境の中でリラックスできます。
ヌランベイのタウンビーチ(Town Beach)には、5月から10月にかけて監視員がおり、遊泳やサーフィンができます。
カカドゥで涼む
カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)を訪れる人は、ワニが多くて泳げないと思っているかもしれません。けれども、1年を通してひと泳ぎできる場所はたくさんあります。
ジャビル・スイミング・プール(Jabiru Swimming Pool)は、国立公園のタウンシップの中心部に位置する、まさにおすすめのプールです。オリンピックサイズのプールは、日よけできるシェードや、幼児用プール、バーベキューエリアも備えています。施設内には、ビーチバレーコート、ミニゴルフ、プレイグラウンドもあります。
国立公園内では、ほとんどの遊泳スポットが主要なキャンプグランドからアクセスできる場所にあります。ジムジム滝(Jim Jim Falls)のプランジプール、ツイン滝(Twin Falls)の上流のスイミング・ホール、マグック滝(Maguk falls)、プランジプールは、すべて遊泳に最適で、4WDでアクセスできます。Jarrangbarnmi/クールピン渓谷の滝とプランジプールは、ハイキングコースからのみアクセスできます。
ダーウィンとその周辺での水遊び
プールおよびウォーターパーク
ダーウィン市内には、暖かくなったら泳げる場所がたくさんあります。カジュアリナ(Casuarina)、パラップ(Parap)、ナイトクリフ(Nightcliff)、パーマストン(Palmerston)には、キオスクやバーベキュー施設のあるプールがあり、すべて公営です。
パーマストン・ウォーターパーク(Palmerston Water Park)とレニア・ウォーター・パーク(Leanyer Water Park)は、大規模なウォーター・プレイ・エリアで、あらゆる年齢の子ども向けのさまざまな遊泳ゾーンがあります。どちらのウォーターパークにも、水遊び場やウォータースライドがあり、敷地内にはバーベキューやピクニックテーブルが設置されています。
ダーウィン・ウォーターフロントには、無料のレクリエーション・ラグーン(Recreation Lagoon)と波のプール(Wave Pool)があり、どちらも涼むのに最適です。ラグーンは防波堤で囲まれているため、泳ぐのに安全です。また、ライフガードも巡回しています。このエリアには1年のうち一定期間、インフレータブル障害物コースがあり、ビーチバレーのコートやビーチは1年中楽しめます。ラグーンのすぐ隣には波のプール(Wave Pool)があります。ボディーボードやタイヤチューブで波に乗りましょう。20分ごとにウェイブタイムがあります。波の合間には水の中でリラックスしたり、外でのんびりと日光浴をしたり、思いのままにお過ごしください。
ビーチへ行こう
ダーウィンの海水は暖かい日には魅力的です。安全に泳ぐには監視員のいるビーチを見つけてください。ミンディル・ビーチ(Mindil Beach)、カジュアリナ・ビーチ(Casuarina Beach)、ナイトクリフ・ビーチ(Nightcliff Beach)には、乾期の間は監視員がいます。ミンディル・ビーチ(Mindil Beach)は週7日、ナイトクリフ・ビーチ(Nightcliff Beach)は日曜日、カジュアリナ・ビーチ(Casuarina Beach)は土日に監視員が巡回します。水の中で安全で楽しい時間を過ごすため、ライフガードの指示や赤や黄色の旗に従ってください。
ダーウィンの天然のスイミング・ホール
トップエンドのビーチ、川、小川は、湿度の高い時期には快適に見えますが、安全標識がない限り泳ぐことはできません。ワニやクラゲなどがいるかもしれないので、近くの標識には必ず従いましょう。
イースト・ポイントにあるアレクサンダー湖(Lake Alexande)は人工湖で、ダーウィン市から車でわずか10分の場所にあります。水泳、カヌー、カヤック、スタンドアップパドルボードに最適です。バーベキュー、遊び場、公共トイレがあります。
ダーウィン郊外の遊泳
ダーウィンからさらに南下すると、ハワード・スプリングス自然公園(Howard Springs Nature Park)があり、野生生物の観察や遊泳に最適です。小さな滝や小さなお子さまのための幼児用プールなど、数多くのロックプールがあります。湧水を源流としたウォーターホールには多くのカメが生息しており、遊泳には適していません。
ベリースプリングス自然公園(Berry Springs Nature Park)は、大雨が降らない限り、1年の大半オープンしている、水泳に最適なスポットです。敷地内にはバーベキューやキオスクなどのピクニック施設があります。すぐ隣にはテリトリー・ワイルドライフ・パーク(Territory Wildlife Park)があるので、一日中楽しむことができます。
ベネット湖(Lake Bennett)は、ダーウィンの南80kmに位置し、プライベートキャビンとリゾートに囲まれた小さな人工淡水湖です。泳ぐのに安全で、リゾートの利用者のみがアクセスできます。カヌーやカヤックをレンタルしたり、リゾート内のスパを楽しんだりすることもできます。
遊泳の安全性について
温暖な気候のノーザンテリトリーでの遊泳はとても楽しいものですが、安全に留意することが大切です。
ワニには十分注意
すべての標識に従い、安全と表示されている場所でのみ泳いでください。
公園が開園しているか確認する
素晴らしいアドベンチャーに出かける前に、予定の遊泳場所が開いているかどうかを確認してください。トップエンドにある天然のウォーターホールの多くは、雨期になると遊泳に適していないため閉鎖されます。また、暴風雨の影響で公共のプールが閉鎖されることもあります。
沈んでいる物体に注意
飛び込み安全と表示されている場合を除き、ウォーターホールに飛び込まないでください。天然のウォーターホールは、水深の変化が予測できず、岩や枝などが沈んで隠れていることがあり、大怪我の原因になる場合があります。
砂漠の水は冷たいことも
砂漠の真ん中にいても、アリススプリングスを取り囲む多くの天然のウォーターホールの水は、とても冷たいことがあります。冷たい水に長時間浸かっていると、疲労や低体温症の原因になります。トラブルを避けるために浮き輪などを使い、水が冷たい場合は定期的に泳いで体を温めましょう。
日焼け対策
日陰にいても日焼けすることがあります。シャツを着て、日焼け止めを塗り、帽子をかぶり、日陰を探して、サングラスをかけることを忘れないでください。